人は自分に都合の良い考え方をする。

例えば8月に亡くなったうちの犬のケースもそうだ。

とにかく健康管理に気を遣い、
運動もよくやっていたおかげで
見る人全てから「年の割に若いねぇ」と
言われ続けてきた。

だから私も19歳?下手をすると20歳の
長寿記録も作れるのではないかと勝手に思っていた。

だが違った。
突然の「てんかん」の発症から
彼の人生が狂ってしまった。
薬漬けになり、どんどん弱っていった。

「てんかん」は突然で、どんな子が
なるともわからないそうだ。
ある意味「運」なんだそうだ。

未だに「てんかんにさえならなければ」とか
「なんでうちの子が」と、悔しくなることがある。

皆さんの試験でもそうだ。

きっと順調に快適な空間と状況で
受験できることを想像しているかもしれない。

だが、そうでないのが現実と思った方が良い。

周りにうるさい解き方をする人がいたり、
空調が悪かったり、座る椅子や机の
コンディションが悪かったり。
試験当日、皆さんの集中力を削ぐことは
いくらでも起こりうる。

過去の卒業生には、「辞めた会社の
嫌いだった上司と会場ですれ違った、
そこから心が乱れて、試験に集中できなくなった。」
なんて人もいたくらいだ。

快適に自分の思うままの
受験ができるほうが奇跡だ、
と思ったほうがいい。
皆さんの心を乱す状況はいくらでもある。

だから、「条件が悪くて当たり前」と
覚悟して臨むべきだ。そうすれば、
何も問題が無かった時には
むしろ気分よく受験できるだろう。

良いのが当たり前ではない。
悪いのが当たり前。その条件でどう乗り切るかだ。
リスクも想定して戦略的に臨む。
それが中小企業診断士だ。
お忘れなくね。
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