今日は昨日からの続きだ。
一晩じっくりと考えていただけただろうか?
出題者が使う言葉には無駄なものがない。
今回のX社からの申し出になぜ、
わざわざ表現の「少量でも供給」という言葉を入れたのか?
わざわざ表現の「少量でも供給」という言葉を入れたのか?
ヒントは次の2つだ。
・中小企業の特性
・マーケティングの基本
まず中小企業は経営資源が少ない。
そんな中小企業が新商品開発する時に
何に気を付ければよいだろうか。
売れるか売れないかわからないものを
「売れるに違いない」と勝手に判断して
大量発注してよいだろうか?
というか、そもそも製造側から
最低発注量を決められることが多い。
だが、発注側としてはリスク回避のために
できるだけ少量発注したい。
そして、様子を見たいのだ。
だからX社の提案はありがたいのだ。
だからX社の提案はありがたいのだ。
そしてさらに、マーケティングの視点で
考えてもテストマーケティングは必須だ。
だからこそ、新商品開発と販売は、
まずは少量から始めたい。
だからこそ、新商品開発と販売は、
まずは少量から始めたい。
今回の事例企業は、将来は設備投資を行い、
自社ブランドで新商品開発を行うような
会社になっていくのかもしれない。
だがこの取り組みはこれからの話だ。
まだスタート時点にも立っていない。
そんな時、診断士になった皆さんは
どう社長にアドバイスするだろうか。
.........
イケイケドンドンの提案をするだろうか?
できるだけリスク少なく、効果の高い事業活動に
なるよう、助言するのではないか?
最後に、過去問はかくも見事に作り込みがされている。
言葉一つ一つに、出題者のお気遣いが
込められている。ぜひ、大事に読んでいってほしい。
けっして、雑に読まないように。
雑に読んで転ぶのは自分だ。