「過去問を繰り返しても、
 答えを覚えてしまっているので
 やる意義を感じない。

これまでも幾度かお話ししてきたテーマだ。

上記のようなお悩みは、
受験経験が多い方にありがちな問題だ。

このお悩みへの答えには、いつもこうお返事する。
「そう感じるのは、
 あなたの過去問の取り組み方が
 間違つているからです。
 過去問は答えを覚えるものではなく、
 解答プロセスを理解し、学ぶためのものですから。」と。

そこで、今日は、特に受験経験のある方へ
今の時期の勉強法についてお話ししたい。

「今は過去問は解くな!
 まして、過去問以外の問題は解くな!」
これが私からのアドバイスだ。

では何をするのか?

本物である過去問を使って、
その模範解答を作った人が
何を考えて作ったか、分析して理解し、
その思考法を真似ることをやるのだ。

自分で過去問を解こうとしてはいけない。

理由は、思考方法が間違っていたから
これまで落ちていたのに、
その思考方法を修正せずに
そのまま過去問に取り組んでも、
落ちていた方法を繰り返すだけで意味が無いからだ。

だから、皆さんがやるべきなのは、
合格する人の本試験の思考法を学ぶことだ。

それはできれば受験校の解答例
(自分が納得できるもの)でやるほうがよい。

なぜ受験校か?本物を知るためだ。
それは全体の一貫性を考え、1次知識の論点も白書の知識も
加味されている本試験問題はやはり有効だ。

では、方法はどうするか?主に以下だ。
解答例と問題文を比較して、
・与件のどこを使ったか?それはなぜか?
・設問で問うた論点との一貫性はどこか?
・設問で問われた知識は何か?
・それに該当する与件の知識は何か?
・事例企業のサクセスストーリー
 全体の中で、その解答(設問)はどんな意義や
 役割をもつのか?  などだ。

以上のことをよくよく見ていくのだ。じっくりと、考えながら。
特に今年1次も再受験するという皆さんは
1次学習の合間で良いから、5月のGW
くらいまでは懸命に、これらだけをやって、
しっかり考えることをやってほしい。

そうして、解答例を作った人の考え方がわかり
本試験とはどう対応するものか?がわかれば
模範解答を作った人を「まねぶ」(真似て学ぶ)のだ。

これが今年合格できる人の戦略的な学習法だ。

だから何も考えず、当てずっぽうで
ただ過去問を解く、なんて馬鹿なことをやってはいけない。

今はまだ、解くな!!時間を浪費するな。
やるのは、あるべき姿を徹底して知り、
徹底して「まねぶ」ことだ。

bis4