最近、噂にもなっているようだが、
令和4年の2次試験では、文章の読み易さも
採点者の評価に影響したようだ。

わかりやすい文章を書くことが
重要なポイントになっているということは
いったい何を意味するのか?

・本当に評価方法は変わったのか?
・わかりやすいとは具体的にどんな文章か?
・そのためにはどう勉強すればよいか?などなど、
今日から数回に分けてお話ししていきたい。

まず今日は、
・本当に評価方法は変わったのか?
これについて考えてみたい。

わかりやすい文章のほうが
評価が高いとはどういうことか?

これまでキーワードを多く使ったほうが良い、
などの噂が飛んだことがあった。

当時も私はこれに否定的な考えだった。

理由は、論理的思考が無いのに、
ただキーワードを入れる解答は
論理の飛躍やねじれにもつながるし、
圧倒的に読みにくくなるからだ。

採点者にとっては非常に
採点しにくいものになる。
採点経験者ならわかると思う。

的を射ていそうなキーワードが並ぶなら
まだしも、いかにも点数のためだと
見え見えのキーワードが並ぶと
添削していてうんざりしてしまう。

つまり、キーワードを多く入れる解答は、
よほど書く力があるか、
たまたま論点が当たった時は良いが
そうでなければリスクにしかならないということだ。

20年程前、私が要約練習を受験指導に
入れ始めた理由は、受講生のめちゃくちゃな
文章が気になったからだ。

自分中心に言いたいことを並べた文章は
採点者志向ではない。

今回、シンプルで読み易く
わかりやすい文章のほうが
評価が高かったとすれば、
やはり試験は、受験生の論理的思考を
評価していることが明確になったということだ。

事例企業のサクセスストーリーを
受験生がどう考えているのか?
キーワードよりも、論点を見ている、
いや、読んでくれている、ということがわかったのだ。

さて、以下は全くの私の戯言だ。

『点数を全員に早い段階で送付することになり、
 これまでよりも採点に速さを要求され、
 その結果、1枚1枚をこれまでのような
 方法での添削では間に合わない為、
 まず論理がわかりやすい解答
 という基準で、わかりにく解答をふるいにかけ
 選別したうえで添削したのではないか?』
なーんて思ったりするのだ。

さらに、うちの統括講師はこんなことも。。。
『ふるいをかけたものをさらに減点方式で
 採点したのでは?そのため、思いもかけず
 悪い点数になった答案が出たのでは?』と。

いずれも戯言だ。単なる想像だけどね・・・。

では、明日は
・わかりやすいとは具体的にどんな文章か?
についてお話しする。

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