最近、ふと思うことがある。

行き先も決めず、ただ、歩いてみたい、とか
旅をしてみたいとか。

そんな行動を実際に取る人もいる。
そうして、
知らない町で新たな発見をすることに
喜びを感じる人も多いと聞く。

だが私たちにはなかなかこれができない。
制限された時間の中で生活しているし、
責任を負う場面も多いからだ。

家庭や仕事、関わる人が多ければ多いほど、
その責任は増す。

企業はもっとそうだ。ステークホルダーに
責任を負い、社会に責任を負う。

目まぐるしく変化する経営環境の中で
責任を果たさねばならない。

しかも、持てる経営資源は限られている。
だからこそ、より明確なゴールが必要になる。

限られた中で、最もリスクが少なく、
最大のアウトプットができるよう、
思考を重ねて立案するものが戦略であり、
経営計画なのだ。

だから戦略は柔軟でなければならない。
経営環境の変化に合わせ、様々な戦略を
組み合わせる時もある。

皆さんが事例問題の与件文を読みづらいと
感じるのも、それだけ世の中が
複雑化し、それに対応する
ストーリーになっているからだ。

そして経営計画には、確実性がなければならない。
だから皆さんは、与件という
実際に事例企業が持つ経営資源を
十分、且つ柔軟に使って、解答を作成するのだ。

そうでなければ経営計画の確実性や実現可能性が
保てないからだ。

どこへ向かって事例企業は歩むのか?
ゴールをいつも明確に考えよう。
そして何を使って、どういう方法で
ゴールまで到達するのか?
与件情報から確実性の高い分析と助言だけしてこよう。

合格するのに必要な作業は、たった、これだけだ。
03_襟裳岬02a