過去の合格者の受験時代について
回想する「合格者シリーズ」。
久々の登場だ。

すんなり通る人にはある共通点がある。

「全て受け入れていく人」という共通点だ。

これまで独学で、勉強方法の右も左もわからなかったUさんの話だ。
彼の口癖は
「そうなんですね」
「なるほど、なるほど」
だ。

何を聞いても、
「そうなんですね。」
「なるほど、なるほど」だ。

様々な教材は読んだことがあったそうだ。
だから事例を解く時に
どんな知識のキーワードを使うのか?
これは大方わかっていた。

だが、どう使うのか?がわからない。
またその知識を使う根拠もわからなかったそうだ。

だから、具体的な読み方、考え方、書き方を教わるために
AAS名古屋への門を叩いたと。

そういう風に言って、うちへ来られる方は多いのだが、
その中でも彼が印象に残るのは、
指導している間中、言葉は2つだけだった点だ。

何を教えても
「そうなんですね。」
「なるほど、なるほど」なのだ。
それもメモを取りながら。

本当にわかって言ってるかなあと
いつも心配になった。

小さな子供を持つパパさんだ。
若いから言うわけじゃないが、
たった2つの言葉ばかりのノリも気になった。

そしてある時、ついに聞いてみた。
「大丈夫?わかってる?ちゃんと。
 いつもあまり質問しないけど・・・。」と。

すると彼はにっこり笑って、

 「たぶん大丈夫だと思います。
  聞いたことが腹落ちしてます。
 
  それに僕は、余計なこと色々考えて
  無駄するのが嫌なんです。
  先生の思考をそのまま真似れば
  通るんじゃないかと思ってます。」と。

その後彼はすんなり合格して、
最も早い便で実務補修にも参加した。

そして終了後やっとメールが来た。

「資格取れたんで、これからは
 会社でも自分のやりたかった仕事をします。
 行きたかった部署に、自信もって手を挙げて
 目指します!」

なんだか私の前を風のように
走り去った感じだ。

そしてこう思った。
「生産性の高い人生を、いつも迷わず歩む人」
これが彼に付けたいラベルだと。
でんしゃ1