男性、それもおじさま方からよくご相談がある。

マーケ事例がよくわからない、と。
ニーズをどう捉えたらいいか、どうもピンと来ないと。

そんな時は、奥様や彼女と連れだって、
しょっちゅう買い物に行き、彼女らが
「買う理由」「選ぶ理由」を聞いてみるといい。
それに、流通新聞を読むのも良い、とおススメしたり
している。

だが、もっとおススメの方法がある。

それは料理をしてみることだ。

それも普通に作るのではなく、
既製品を使って、いかに違うタイプの
料理に改変できるか、をやってみることだ。

実は先日、ジムに来ていたあるオバサマから
ユニークな料理を教えてもらった。

それは前の日に買って、余った寿司を
フライパンで焼いて食べるというものだ。

おススメは、鉄火巻きだそうだが、
どんな巻物でもいけるそうだ。

さてなぜそんな話が出たのか、先にお話ししよう。

ジムも運営しているイ○ンの月末二日間は、
寿司が特売になるらしいのだが、
安さに魅かれて、ついつい買い過ぎてしまう。
これがオバサマ方の悩みだ。

なぜなら、寿司というものは、翌日になると
乾燥して美味しくなくなる。その上鮮度が大事だから
冷蔵庫で保存することとなる。

すると益々、寿司は乾燥するし、
冷たくて食べにくくなる。

冷たいからと電子レンジでチンするのも不安だ。

下手するとネタが煮えてしまう。

そこで、あるオバサマが良い解決方法を思いついた。

それは、フライパンにごま油を引き、
鉄火巻きの両面を軽く焼く、というものだ。

冷えて乾燥してしまった寿司が、
全く別物に生まれ変わる、というのだ。

ごま油で焼くから、海苔の部分は、
韓国海苔の風味になる。それにちょっとパリッとする。

鉄火の真ん中、マグロの部分は、
ちょっとした炙りマグロになって高級品の
雰囲気を漂わす。

焼きと風味が追加されるから、醤油をつけなくても
食べやすい、つまり減塩にもなる。

醤油を付ければ、お洒落なおつまみ風にもなる。
ゴマ粒をかければ、ますます雰囲気がいい、というのだ。

昨日買った、特売の鉄火巻きが、
翌朝には、ちょっとしたおつまみ風に変身!
まるで別物になるというのだ。

巻物は鉄火以外でも何でもイケるとのことだった。

さて、ここまで書けばもうお気づきだろう。

ちょっとした付加価値をつけることで、
まるで違うニーズに対応できるようになるのだ。
同じ商品でも。

昨夜の特売品の鉄火巻きは、お父さんの
わびしい晩御飯だったかもしれない。

だが、今朝の韓国おつまみ風鉄火巻きは、
奥様の昼下がりの
お洒落なおつまみになるのかもしれないのだ。

さて、レシピはこの辺にして・・・・、
ここからが受験対策として大事なところだ。

鉄火巻きとの関連で、マーケ・流通事例の解き方を
考えてみたい。

だが・・・・・ さすがにちょっと長くなった。
また明日、続きを書こう。(先を期待した方、ごめん!)